「オール阪神250」 その5 バレた違法行為

ここまで書いてきて、なぜ芸能人が候補者を応援して、ギャラを貰って何が悪いの?

との疑問を持つ方もいるだろう。


選挙で報酬を支払ってよいのは、選挙カーの運転手、ウグイス嬢などごく限られた人だけで、誰にナンボ支払ったかは選挙管理委員会に報告の義務がある。

しかも運転手は1万2500円/日、ウグイス嬢は1万5千円/日など、報酬額も決められ、これ以上支払ったりするだけでも逮捕される例が何度も報道されている。


これは金持ち=当選としない規定で、原則的に「選挙は無償のボランティアに手伝ってもらってね」となっている。


末尾に公職選挙法の条文を提示するが、懲役刑もありうる罰則付きであり、当選も取り消される、候補者にとっては厳しい決まりだ。


阪神氏が神谷氏から受け取った金額は、“こんにゃく”×2.5であるから、1万5千円/日など足元にも及ばない、大違法である。


ここまで派手に花火をぶち上げておれば、周囲も気づく。

何より阪神氏自身がアチコチに喋っており、それが回り回って私に届いた次第。


大ネタとして動いたのは、新聞と週刊誌。

産経新聞では、記事はゲラとなり、出稿間近であったが、なぜか止まったままだ。


私の耳に「産経大阪本社の場所見てみ」との声が聞こえる。

産経は港町O-CATの南側、

読売は梅田東側、

朝日は中之島、

毎日は梅田南側にある。


会社同士の近さが記事に反映されることなどあるのかと、疑問にも思うが、なんばの吉本興業と最も近いのは、産経で、そこが記事を止めたのであれば、きな臭さを感じるのは私だけではなかろう。


記事のゲラには、2人の記者名と共に、これまで私が触れてきたようなことの概要が書かれる。

産経記者は阪神氏からコメントは取って降り、それが記事に記載されてはいるものの、神谷氏の部分については、●として後に埋められる予定となりながらも、それが埋まることはないまま記事は眠った。


後日、阪神氏が自宅前で12時間以上待った若い記者に放った「新聞に出てないのはどういうことかわかる?」は、こういう意味。


他社も同じく、神谷氏にこの件を問い合わせているが、郁画秘書が握りつぶして、「ノーコメント」とも言わない状態だ。


産経記者と阪神氏の絡みこそが、真実であると考え、再現する。

玉造の黒いビル=阪神邸駐車場で、彼が記者の取材を受けたのは早春の頃だったか。

「神谷氏の取材で・・・」と言われれば、阪神氏の単純な脳は「おれには関係ないんやな」と直感したのだろう、饒舌に“こんにゃく”をもらった話について喋り始める。


それにしても“ギャラ”の話に熱心に訊きよる記者やな。

質問内容が神谷氏でなく、自分の“仕事”についてばかりであると、阪神氏が気づきだし、リーガロイヤルでの50万円を「5万円」と言い直したものの後の祭りだ。

「今喋った事って、記事にならへんよね?」

「なります」


瞬間、公選法に触れる違法行為とまではわからなかったが、「とりあえず否定しておかねば・・・」程度に、自らの危うい立場の想像も頭をかすめ、途端に出た言葉が

「うっそ~。 今の全部ウソや。 俺、芸人やで」


精一杯の取り繕いであった・・・・


その滑稽さが、今となっては万人がわかるだろう。


「ドッキリカメラであってほしい・・・」

阪神氏は願った。


ひょっとして・・・・

阪神氏の目は、「どっきりカメラ NTV」 のパネルを持つ野呂圭介氏の姿を探し、玉造の住宅地の中を泳ぐ。


ない、

野呂の姿はもちろん、カメラもない・・・・


こりゃマズいと感じた阪神氏は踵を返し、アルファードで記者を残して家を後にした。


こんな話はすぐに会社にもバレる。

怖くなった彼は、よしもとクリエイティブ・エージェンシーのコンプライアンス部門担当社員にも「金はもらっていない」とのウソを繰り返す。

最終的には「どっちを信用するんだ!俺と記者の!」と、TVでは見せることのないキレ芸も披露したが、カンニング竹山氏のようなキレもなく、社員の胸には一抹の不安が残ったままだった。


「アゴーラでの神谷パーティーでの50万円は、その直近の2016年3月9日にもらった『第66回芸術選奨文部科学大臣賞』の祝い金2万円ということにしよう」


「周産期医療センター」の言葉は覚えられなくても、「パーティー」、「受賞」、「2万円」、この言葉は舞台で漫才のネタをトバしても忘れる事はなかった。


後日、複数現れた新聞記者にもそう弁明した。

1ヶ月遅れで、招待した方のパーティーに“仕事”に呼ばれ、祝い金などありえないシチュエーションであるとはわかっていても、そう言うしかなかった。


壇上で彼が紹介された際、そんな受賞について触れたことがなかったことなど、誰が覚えていようか。

吉本も新聞記者も煙に巻いたったわい。

取材の後はスポーツ新聞だけでなくいわゆる5大紙も気にかけていたが、一向に記事になる気配もないので、「会社が追っ払ってくれたのだ」と自らを慰め、安心させるしかなった。


水面下では、コンプライアンス部門担当社員2名が、記者の持つ写真や議員らの証言を示され、お手上げであったと知るも、「直接阪神に訊くな!」と予防線を張ってくれた。

後は逃げ回っておれば、人の噂も75日で、雲散霧消するネタだと新興宗教の信者ばりに何も見ず、何も考えずに信じるしかない。

こうして今も阪神氏は、取材を受けずにメディアから逃げ回るトンズラ人生の日々を重ねる。


一方、渡した方の神谷氏はどうか?

さすが、政治家として金の噂と共に飯を食ってきた人物だけある。

「政治資金収支報告書など、書き直したらしまいや!」


後にたかひらに和泉や岸和田の市議に10~20万円を渡したと大阪府警本部に刑事告発され、それが昼のニュースで電波ジャックしても、銭にまみれた噂が絶えない政治家につける薬はなかった。




今日からは祭礼である。

一旦、物語を中断することをご了承願いたい。


尚、これは全て実話である。

小説風に書いて、「お前は見てたんか?」と問われそうだが、これをきっかけに止まっていたゲラが日の目を見るときこそが 「オール阪神250」の開演である。


ここでは助演男優だった神谷氏も、同時上映の「父鬼トンネル5000」では主役として脚光を浴びよう。


いつものようにこの言葉で、1本目を終演とする。


「今、私を殺しても、時期が来れば、自動的に記事はアップされる」







参考:

公職選挙法
第221条 (買収及び利害誘導罪)
1 次の各号に掲げる行為をした者は、3年以下の懲役若しくは禁錮又は50万円以下の罰金に処する。
一  当選を得若しくは得しめ又は得しめない目的をもつて選挙人又は選挙運動者に対し金銭、物品その他の財産上の利益若しくは公私の職務の供与、その供与の申込み若しくは約束をし又は供応接待、その申込み若しくは約束をしたとき。

3  次の各号に掲げる者が第一項の罪を犯したときは、4年以下の懲役若しくは禁錮又は100万円以下の罰金に処する。

一  公職の候補者

第222条(多数人買収及び多数人利害誘導罪)
1  左の各号に掲げる行為をした者は、五年以下の懲役又は禁錮に処する。
一  財産上の利益を図る目的をもつて公職の候補者又は公職の候補者となろうとする者のため多数の選挙人又は選挙運動者に対し前条第一項第一号から第三号まで、第五号又は第六号に掲げる行為をし又はさせたとき。

3  前条第三項各号に掲げる者が第一項の罪を犯したときは、6年以下の懲役又は禁錮に処する。


公職選挙法221条1項1号により,当選する目的をもって,金銭を渡した場合には,3年以下の懲役か禁錮,または50万円以下の罰金に処せられることになる。
公職の候補者がその行為を行った場合にはさらに重く罰せられる(3項)。
また、多数の人に対して金銭を渡す行為を行った場合については、更に厳しい罰則が定められている(222条)。

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