人民新聞への不当弾圧に抗議する!! 『人民新聞』山田編集長の勾留理由開示公判

12月8日
山田編集長の勾留理由開示公判について、参加者のレポートから報告。

12時半~神戸地検前集合の福井幸一検事への申し入れ

神戸地検は、10名ほどの人民新聞編集長解放を求める申し入れ行動について、
申し入れ書を手渡す際の入室は2人までとの締め出し。
寒空の下、他の参加者は、建物の1階ロビーどころか「2人以外は外の歩道で待て」として、警察官まで動員して、敷地内にすら入れず(地検内ロビーは、一般の人でも自由に入れる)。

森友学園問題で大阪地検に告発状を提出した参加者が、「その時には、敷地内はもちろん、建物の中に出入り自由で、直接手渡す人以外の参加者はロビーのソファに座ってゆったりと待つことが出来た」と言うと、検察庁の腕章をした職員は「神戸地検はそうはしない」と答え、「大阪地検より強権的だということか?」と尋ねると、「そうだ」と返答。

この写真のように正当な抗議妨害を兵庫県警がするなら、木村真・豊中市議も怒る!!

神戸地検 木村抗議.jpg

女性の参加者が、トイレに行きたい旨要望すると、
すぐには行かせてもらえず、さんざん交渉して、私を含め女性3人だけがようやく中に入れたものの、トイレのすぐ前まで女性職員がついてきて、用が済むまで待っている始末。
他の市民は自由に出入りしているのを見て、「なぜ私たちだけダメなのか?」と女性参加者が訊くと、「あなたたちは申し入れに来たから」との返答。
自分たちは権力側で、申し入れ者=権力にたてつく人間という考えが浸透していて、そういう考えを隠そうともしません。
これほどのあからさまな人権侵害を受けたのは久しぶりというか、もしかしたら初めてかもしれないなと女性参加者は感じたそうです。

神戸法務総合庁舎は、神戸地方検察庁、神戸区検察庁、神戸保護観察所、神戸公安調査事務所など神戸の司法組織が入居しており、各階には自由に行けないものの、1Fロビーは誰でも入れます。
近くに弁護士会館や神戸地裁もあり、そちらのトイレを使えばいいじゃないかとの意見もあると思うが、誰でも入られる地検ロビーに抗議の意見を持つ者だけを入らせないことが問題であり、騒ぐことなくトイレを使用するだけの人たちと、一般市民のトイレ利用がどう異なるのか、神戸地検は説明できるはずもない。

これは「あなたは岸和田市役所を批判しているので、役所内には入れません」と言っているのと同じだと書けば、その異常さに読者も気づくだろうか。


14時~勾留理由開示公判 101号大法廷 定員100人の法廷に65人超が参加。
裁判官は毛受裕介氏、書記官は岡村直也氏。
この担当判事は拘留許可した同じ人物だという。
それって違法じゃないの?
違う目で見て欲しいのに。
勾留決定が不当だと思うから、改めて裁定を求めているのに、また同じジャッジが現れた。
人民をナメてる。

まず最初に、毛受裁判官が「勾留理由」なるものを述べた。
「他人に銀行口座を利用させる目的で個人の口座を開設し、キャッシュカードを騙し取った」ことによる「詐欺罪」だというが、毛受裁判官の長々とした説明は、何の根拠も示さずに、普通に市民が銀行口座を開設してカードを作る際に行うことや、それを受けて銀行がとる手続きを述べているだけ。
誰も被害者がない犯罪。
大掛かりな違法家宅捜査、パソコンの押収。
予断と偏見による見込み捜査。

これに対し、二人の弁護士が裁判官に矢継ぎ早に質問が始まる。


「関係者とは誰ですか?」と弁護士の質問に、毛受裁判官「答えられません」。
その他、何を聞いても「答えられません」。

そんな弁護士の質問に返答拒否連発の毛受裁判官に対し、「ダメ国会以下じゃないか!」、「もう一回法学部やり直せ!」

等、傍聴席から怒りのヤジが飛ぶ。

しかし毛受裁判官は、時折ハンカチで額の汗を拭いつつ、「次に発言したら退廷です」と事務的に繰り返すのみ。

傍聴席の熱気に圧倒されている様が見て取れた。


「証拠隠滅・逃走のおそれ」のない被疑者であろうが、検察が勾留したいと裁判所に言えば、自動販売機のように判事はその勾留請求を許可する、との投稿が1997年10月2日付け朝日新聞に掲載されたのは、寺西和史・旭川地裁判事補だった。
その「自動販売機」ぶりは、司法制度改革を経ても、現在継続中だ(大阪では、不許可が他県に比して多いようだが)。

寺西氏は、被疑者を代用監獄(現:代用刑事施設)に送るべきではないという考えから、令状審査では拘置所に送る決定を常に下していた。
しかし、検察官の準抗告によってほとんどの決定を覆されたため、やむなく被疑者が被疑事実を否認した事件に限って拘置所に送る決定を出すようにしたが、それでも大半が準抗告によって覆されたという。

1997年に令状によって傍受を可能とする組織的犯罪対策法案(犯罪捜査のための通信傍受に関する法律)の骨子が発表されると、寺西判事補は「信頼できない盗聴令状審査」と題する批判を朝日新聞の読者欄に投稿、10月2日に掲載された。
これによって、旭川地裁所長である鬼頭季郎から厳重注意処分を受けた。
この時、田尾健二郎判事が寺西氏を批判する投書をし(「事実に反する令状言いなり」10月8日号掲載)、前田知克弁護士が田尾判事への反論を行っている(「事実に合った寺西氏の意見」10月10日号掲載)。
なお、田尾判事は法案の元となる骨子の作成に携わっていた。

次に、山田編集長が陳述アピールを述べるために立ち上がった。

傍聴席に盛大な拍手が湧く。


編集長は冷静かつ堂々とした態度で、時折ユーモアも交えつつ、丹念に準備された答弁書を読み上げ、自らの無罪を訴えた。


以下、編集長の主張をかいつまんで記す。

・今回の事件は、私が他人に銀行口座を利用させる目的で開設し、キャッシュカードを騙し取ったとされる事件です。

しかし、私は新生銀行の口座を、そのような目的で開設したものではありません。

今回、私が新生銀行の口座を開設するにあたって、他人に銀行口座を利用させる目的がなかったのですから、「詐欺罪」は成立しないと言うべきです。

逮捕勾留は違法です。


・朝7時の起床後、1時間半と夜9時の消灯前1時間半は、本も筆記用具も回収されるので、しっかり読書ができますし、消灯が9時なのでその後1〜2時間は、ゆっくりと考えごとができます。


・規則正しい、シンプルな食事、毎日2時間の筋トレと有酸素運動に加えて、じっくり考える時間も持てて、人民新聞の新しい企画も次々と湧いています。


・そもそも、被害者は誰なのか。実質的な被害者がいない「詐欺」。


編集長の答弁は10分間と定められていたけれど、10分以上に及んだ。

だが、毛受裁判官もさすがに、堂々たる編集長の答弁を遮ることはできなかった。

また編集長は、黙秘権を行使し続けているという。

決して何も答えない編集長の一貫した姿勢に、警察官も諦めモードなのだそうだ。



傍聴参加者は、
もう叫び出したいほど腹がたちましたが、その煮えくりかえるような気持ちを、山田編集長の、理が通って、生活実感にあふれた、爽やかな風が吹くような意見陳述に鎮めてもらうという体験をする。
編集長意見陳述のさいごの方で、「年末の忙しい時に、大勢の・・・・」で編集長は声を詰まらせた。
しばらくして、彼が泣いているのがわかった。

編集長の答弁が終了するやいなや、陳述を終えた編集長が満面の笑顔で振り向いた時に、傍聴席を埋めた全員が立ち上がって盛大な拍手が湧く。

自民新聞の他の編集をはじめ、関係者の方々が編集長に暖かいエールを送る。

応援者の方々の温かな気持ちを受けて、編集長も嬉しそう。


まるでエールを交わし合うような時が流れ、最後には編集長と傍聴者が柵越しに握手し合っても、裁判官は止めず。
もしかしたら、裁判官も私たちと同じように、編集長の人柄に心を動かされていたのかもしれません。

答弁を終えた編集長に手錠が嵌められ、腰に縄が巻かれた。「止めろ!」と、傍聴席からまたヤジが飛ぶ。
しかし、いかにも「犯罪者」たる姿をさせられたとて、編集長のジャーナリストとしてのプライドは、退廷まで一貫として揺らぐことが無かった。この人には、報道者としての覚悟があると思った。

思わず、涙が滲んでしまう…。





その後、司法記者クラブで行われた記者会見

人民新聞 記者会見.jpg

記者会見でメディア学の浅野健一さんは若い記者たちに諭し教えた。

「言論機関への弾圧と捉えて欲しい。今は小さいメディアが大きな仕事をする時代」。


豊中市議の木村真さんは「調べもせず、警察発表をそのまま垂れ流すような記事を書くなら、お前らも辞めろ!」とひとしきり、真剣に記者を叱ったのは、愛のたまもの。


人民新聞編集者は、「メディアが弾圧されるということは現実にページ数が減るということ。言論への弾圧だ!と抗議。



しかし、30代の若い記者たちは、何も質問せずだった・・・・

こんな感受性の低い記者ばかりだから、日本のメディアは大本営発表を続けている・・・・


何一つ質問もしない、若い記者たち.jpg

この記事へのコメント